【振り返り】累積ポイント数で試合の流れを把握(錦織 vs フェデラー)
公開日:
最終更新日:2017/07/25
2017/07/25
前の前の記事で、錦織vsフェデラー戦(ソニー・オープン~マイアミ~QF)の内容を書きました。
追加分析したので、記事をアップします。
錦織vsフェデラー
3-6 7-5 6-4
この試合は1セット目はフェデラーペースでした。
2セット目の途中から流れが錦織にきて、錦織がセット取得。
3セット目は途中までシーソーゲーム。
最後に錦織がポイント連取して勝利。
その流れの変化を数字で確認したく、
2人の累積ポイント数の変化をグラフ化してみました。
↓のグラフは、2人の累積ポイント数の差です。
①錦織の累積ポイント数
②フェデラーの累積ポイント数
とすると、
「①-②」としたものです。
プラスであれば、錦織の累積ポイント数が多い。
マイナスであれば、フェデラーの累積ポイント数が多い。
ということになります。
1セット目の途中からずっと「マイナス」の状態で、
フェデラーのペースだったことがわかります。
ターニングポイントは、
2セット目の3-4フェデラーサーブ(107ポイント目)。
フェデラーの連続ミスをきっかけに、錦織の取得ポイント数が連続して上がっていきました。
この前のゲーム(3-3)では、錦織はデュースを3回繰り返した末に、サーブをキープできず。
ただここで意気消沈することなく、ギアを上げていきました。
(錦織はこのタイミングでラケットチェンジもしています。)
ストローク戦でも打ち負けたりミスすることが少なくなり、
試合を優位に進め、2セット目を取得。
次に変化があったのが、
3セット目の4-4錦織サーブ 30-30 (187ポイント目)ぐらい。
このポイントでは浅くなったボールから錦織が前に出てボレーでフィニッシュ。
このあと錦織は攻撃的なテニスを展開してポイントを重ね、
2ゲーム連取して勝利しました。
最終的な累積ポイント数は、
錦織 99ポイント
フェデラー 97ポイント
とほぼ同じ。
最後の大事な場面で良いプレをできたことが錦織の勝利につながりました。