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スポーツデータコロシアムをみて テニス錦織 ~ストロークの回転数と速度、リターン位置~

公開日:
最終更新日:2017/07/23

      2017/07/23

先日放送されたBS1のスポーツデータコロシアムで、テニスが取り上げられました。

去年のATPツアーファイナルの錦織vsマレー戦を、番組のテーマ通りデータ分析という観点でわかりやすく説明してくれました。

~番組のテーマ~
最先端のデータテクノロジーを駆使して、勝負の裏側に鋭く迫る「スポーツデータ・コロシアム」。
「経験」や「感覚」で語られ、可視化することが難しかった“勝負の綾”を、データ分析でわかりやすく紐解く。
データでスポーツがより面白くなる。
http://www4.nhk.or.jp/P4003/

データ分析で取り上げられていたこと

錦織はマレーに対し、7-6,4-6.4-6と負けはしましたが、大接戦を演じました。

番組では、
・サーブの速度では負けていたが、錦織のストロークの速度と回転数がともにマレーを上回っていたこと
・錦織の方が際どい(サイドラインに近い)コースにストロークを打てていた
・錦織のセカンドサーブに対して、マレーは第2セットはより前にシフトしてリターンすることで、逆転に成功した
といったことが取り上げられていました。

ストロークの速度と回転数は、錦織はマレーに対して上回っていた。

サーブの速度を比較すると、身長の低い錦織はどの選手と比較しても劣ることが多いのですが、ストロークの得意なマレーに対し、ストロークの回転数(スピン量)・速度ともに上回っていたとのこと。

ストローク回転数と速度

たしかにこの試合は錦織がラリーを制することも多かったのですが、こういった速度と回転数(スピン量)というデータでそれを確認できるのはいいですね。

ただ気になったのは、回転数をどうやって測っているか、ということ。
速度はわかるのですが。

ということで少し調べてみました。

ストロークの回転数はどうやって測定するの?

調べてみると、トラックマンという回転数を測定するシステムが導入されているみたいです。

原理は、レーダーをボールに照射して、反応した波長から回転数や速度を測るシステムとのこと。
ボールを追尾するのは大変なので、コート全面にレーダーを照射しているみたいです。

もともとはゴルフの回転数を調べるために開発されたものみたいです。
リンク先の動画をみると、原理のイメージがつかみやすいかと思います。
スカイトラック

また、ウィルソンがラケット試打会でとりいれてて、データをとってくれるみたいです。
“トラックマン”とのコラボレーションで「Sラケ」の威力&効果が実感できる!

トラックマンをテニス用にカスタマイズしていて、まだ世界に数台しかない、とのこと。

これから導入が進んで、一般プレーヤーも気軽に回転数を測定してプレーの改善などの役立てられるようになるといいですね。

錦織の方が際どいコースにストロークを打てていた!

話が少しそれましたが、次はストロークのコースについて。

ストロークコース

画像はストロークの着地点の分布を示していますが、よくみると、錦織の方がよりサイドラインに近い位置にストロークを打てていることがわかります。

ストローク戦を有利に進めていた証左となるデータですね。

第2セットはマレーがリターン位置を上げてきた

第1セットをとられたマレーは、第2セットでは、リターン位置を0.2m(20cm)上げました。
第1セットはラインから内側に1.4m
第2セットはラインから内側に1.6m

これによって錦織は、2ndサーブを攻め込まれ、
2ndサーブのポイント率を52%から25%に落としてしまいます。

これは、もしかしたら錦織のサーブが甘くなった可能性もあるので、2ndサーブの速度やコースのデータも合わせて説明があるともっとよかったなと思いました。

思ったこと

データコロシアム、面白い番組ですね。
テニスに限らず、いろんなスポーツを取り上げる番組みたいです。

ネットニュースなどではデータ分析やスポーツテクノロジーに関するネタをみることは多かったのですが、テレビでこういったものがみれるようになるとは。

ただ、わかりやすくするために、途中の思考が省略されているような気はしましたが。
テレビは時間に限りがあるのでしょうがないと言えばしょうがないですが。

面白かったのは確かなので、今後も毎週みてみようと思います。

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