西岡良仁選手のテニスの試合データ(ボール着地点、選手位置データ)を公開します
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西岡良仁選手のテニスの試合データ(ボール着地点、選手位置データ)を公開します
先日、西岡良仁選手の試合を分析しましたが、その分析に用いた元データを公開します。映像をみながら選手やボールの位置を記録したデータになっており、トッププロの試合をデータ分析してみたい、サーブやリターンポイント率といった基本スタッツだけでは物足りない、といった方に活用していただきたく。
西岡選手の分析記事はこちら
テニスの映像分析ツールでボール着地点・選手の位置データを記録し、西岡・ナカシマ戦を分析
公開データには、
・サーブ・リターン・ラリーなど全てのショットのボール着地点
・リターンやボールを打ったときのショット側の位置と相手の位置
が含まれており、これにデータ処理を加えることで、下のように可視化し、試合分析に役立てることができます。
下図は両選手のリターン位置データで、西岡(右図)に比べナカシマ(左図)がより前でリターンをヒットしていることがわかります。
(1stと2ndサーブで色分け)

公開データについて
こうしたボールや選手の位置を記録したデータのことを、スポーツアナリシスの分野ではトラッキングデータと呼ばれていたりもしますね。
公開するデータは2種類あります。
score-nishioka-nakashima.csv・・・スコアやポイント内容
shot-nishioka-nakashima.csvをダウンロード・・・ショットの着地点と選手の位置
(リンク先をクリックしてダウンロードしてください)
csvファイルなので、EXCELなどの表計算ツールやPythonやRなどスクリプト言語を活用して取り込んでデータ分析することができます。
score.csvの各ラベルの説明
そのポイント時点でのスコアやポイント内容を記録しています
| index | n番目のポイント | 
| StartFrame | 動画との対応フレーム開始位置(データ分析では無視してください) | 
| EndFrame | 動画との対応フレーム終了位置(データ分析では無視してください) | 
| Set | セット状況 | 
| Game | ゲーム状況 | 
| Score | スコア状況 | 
| ScoreResult | そのポイント結果結果を受けてのスコア状況 | 
| Side | DeuceサイドかAdサイドか | 
| FirstSecond | 1 1stサーブ、2 2ndサーブ | 
| Server | どちらのサーブか | 
| PointWinner | どちらの選手がポイントをとったか | 
| PointWinA | 選手Aのポイント 0 Lost,1 Won,2 DoubleFault | 
| PointWinB | 選手Bのポイント 0 Lost,1 Won,2 DoubleFault | 
| pointPattern | ポイント内容 | 
shot.csvの各ラベルの説明
| point | n番目のポイント | 
| frame | 動画との対応フレーム(データ分析では無視してください) | 
| ballx | ボール着地点x座標(Bounceのとき) | 
| bally | ボール着地点y座標(Bounceのとき) | 
| ballx | ボール打点位置x座標(Hitのとき) | 
| bally | ボール打点位置y座標(Hitのとき) | 
| playerAx | 選手Aの位置x座標(西岡) | 
| playerBx | 選手Bの位置y座標(ナカシマ) | 
| hitplayer | そのショットを打った選手がどちらか | 
| bouncehit | Hit・・・ボール打点、Bounce・・・ボール着地点 | 
score.csv

shot.csv

ボール・選手位置の座標について
座標ですが、テニスコートの左上交点が0基準で、横方向がX方向、縦方向がY方向となっています。単位はメートル(m)。

次は
Pythonを使ったデータ処理方法についていずれ公開したいと思っています。