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【全米オープン優勝!】大坂なおみの「成長」「勝因」「今後の課題」をサーブ速度データで確認

公開日:
最終更新日:2018/09/26

      2018/09/26

セレナ・ウィリアムズを破って、全米オープン優勝!

しばらく大坂なおみフィーバーが続きそうです。なんたって全米オープン優勝ですからね。日本人初のグランドスラム優勝です。

決勝ではあのセレナ・ウィリアムズを、6-2 6-4とストレートで破りました。サーブ・ストロークともにパワーで上回っての勝利でした。

2年前の全豪オープンのサーブ速度データ(女子テニス サーブ速度ランキング 2016全豪 最速は202km/h 大阪なおみは195km/hで3位)が残っていたので、今回の全米オープンと比較して、大坂なおみの成長を確認してみました。

2年前より1stサーブ平均速度が大きく向上

全豪オープン(2016年)は3試合、全米オープン(2018年)は7試合分のデータ、項目はサーブ最速速度、1stサーブ平均速度、2ndサーブ平均速度となっています。

サーブの最速は、195km/hと2年前からものすごいサーブを打ってました。全体のランキングでも3位と当時から注目されてました。

ただ、1stサーブ平均速度は152km/h(全体72位)と安定感に課題がありました。
スピードサーブをずっと打ち続けられていなかったんですよね。

それが今回の全米オープンでは、169km/hと大きく速度アップ。

↓に全試合の大坂と対戦相手の1stサーブ平均速度をプロットしてますが、4RのA・サバレンカ戦以外は全て対戦相手の速度を上回っています。

スピードサーブを安定して打ち続けられた、というのは優勝の要因の1つと言っていいと思います。

重要な試合で1stサーブの確率が高かった

次は、1stサーブの確率について確認してみました。↓に全試合の1stサーブIn率を並べています。

目立つのが、A・サバレンカ(4R)、M・キーズ(SF)、S・ウィリアムズ(F) 戦ですかね。
66%、70%、73%と高い確率で1stサーブを打てていました。

今大会で重要な試合3つを上げろと言われたら、私はこの3つの試合をあげます。
この重要な試合で、高い確率でサーブを打てて集中して試合を進められた、というのはほんとに素晴らしいと思います。

メンタルが強くなったと言われてますが、このデータをみると納得できます。

今後の課題は2ndサーブ速度(威力)

課題というか成長の余地を考えてみたいと思います。あえてあげるとすると2ndサーブかと考えています。

↓に全試合の大坂と対戦相手の2ndサーブ平均速度をプロットしてみると、準決勝のキーズ戦以外は全て対戦相手が平均速度を上回っています。
1stサーブと逆ですね。

「2ndサーブは確率重視で入れてストローク勝負」、「ダブルフォルトをしない」という考えかもしれませんが、確率を落とさず2ndサーブの威力も向上できれば、サーブの総合力がさらに増すかと思います。

優勝者にこれを言うのもあれですが、まだ20歳ですからね。
今後何度もグランドスラムタイトルをとりうる逸材なんで課題をあげさせてもらいました。

今後も楽しみです。

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